忙しい環境に身を置く
そうしたら忙しくなります。忙しくなると家事がおろそかになるでしょうか。私は反対ではないかと思いますがいかがでしょう。忙しくなると、注意が活発になって、あれにもこれにも気がつく。やらなければならないことが、たくさん出てきます。どうしても時間を上手に使わなければならない。工夫します。計画性が生まれます。ぼやっとしている時間がなくなります。劣等感に悩んだり、視線恐怖に悩んでいる時間がなくなります。
ぼやっとしている時間が多いと、ろくなことは考えません。「小人閑居して不善をなす」で、神経質症状に悩んでいるようなときはとくに、ろくなことは考えません。それで、結局、家事とか仕事をおろそかにしてしまいます。発見会で世話役をされているかたは、忙しい環境を作っておられるわけですが、このへんの事情はよくおわかりのことと思います。
そんなふうに他の会員のかたのためと努力していくと、性格が変わっていくのです。神経質のプラス面が、自然に発揮されていくのです。
ここに、Yさんがいらっしゃる。入会当時と現在をくらべると、たいへんな変わり方です。入会当時のYさんは人前で話をするなど考えられなかったと思います。今日の体験発表をされたTさんもそうですね。皆さん、変わります。変わろうとして変わったわけではありません。自然に変わったのです。いつの間に変わっているのです。
神経質の症状と同じですね。治そうとして治るものではありません。自然に、いつの間にか治るのです。忙しい環境に身を置き、あれやこれやの活動にからだごと投げかけてゆくような毎日をつみ重ねてゆくうちに、新しい考え方・価値観とともに新しい感情のくせも身について、症状中心の考え方や感情のくせ(・・) が退散してゆくのです。
このとき、行動様式も変わっており、「自分のことは明日考えよう」というように、自己中心性も克服され、神経質のプラス面が発揮されてくるのです。
注意も四方にくばられ、物事もよく観察され、強がったり、ごまかしたりしないで、感情の自然に従いながら、しかもなすべき行動はくずしませんから、センスも磨かれます。私はつくづく思うのですが、発見会に入会して数年のうちに、女性のかたは皆さん、たいへん魅力的になってゆきます。お世辞ではありません。生き生きとしてくるのです。
結局のところ、自分を知る、自分の長所も弱点もともに認めたうえで、自分のほんとうの欲するところを自覚して、欲するところに向かって、毎日自分なりに実践している、そういう自分を認めているからではないでしょうか。
当面、症状に苦しんでいるかた、自分の性格を嫌悪しているかたは、まず苦しみに耐えて、日常生活を堅持して、学習なさって下さい。必ず、ここにおられる先輩がたのように、明るい魅力的な人になります。
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