こうして症状から解放された(論文)
| 行動が性格を変える(2) /長谷川 洋三 (前・生活の発見会会長) |
| 性格は行動様式の総和 こんどは、性格について考えてみましょう。学習会や集談会で、あるいは本で学習されたことでしょうが、おさらいのつもりで考えていきましょう。性格とは何か、なかなかひと口でいえないところに、性格というものの特徴があるわけです。 学者によりますと、性格とは私たち一人ひとりのとる行動様式の総和だといいます。また、行動をきめる個人条件の総体だともいいます。北海道学芸大学名誉教授の藤野武先生は、性格の特性として、つぎの五点をあげておられます。 一つは間接性ということです。 性格とはこれだ、というように、とり出して見るわけにはいきません。ちょうど、いのちとはこれだと、とり出して見られないようなものです。その人が日ごろどんな行動をとり、どんなことをいっているか、その言動によって、どういう性格の人かを理解します。 その人の行動様式を通して、間接的に理解するしかありません。 第二は独自性です。 いうまでもなく、これは十人十色ということです。ここにおられる皆さん、私をふくめて、一人ひとり顔かたちが違っているように、それぞれユニークな性格の持主という点では共通していますが、実際は、みんなそれぞれユニークです。 対人恐怖の人が心臓神経症に悩む人の気が知れないといぶかしがったり、心臓神経症の人が対人恐怖の気が知れないとおかしがったりするようなものです。その対人恐怖なり心臓神経症にしても、いろいろあります。 この独自性ということを考えますと、世の中はまさに百花繚乱であります。 第三は、主体性であります。 考え、判断し、選択し、行動するのは、ほかならぬ「私」であります。ほかの誰でもありません。「私」なのです。そういう独自性を発揮するところに主体性があります。 第四は統合性です。 人それぞれいろいろな特徴がありますが、そうした特徴をよせあつめても一つの性格にはなりません。俳優は実にいろいろな性格の人を演じますね。しかし、同じ役をやっても、俳優によって違います。上手下手があります。それは、役の特徴をいかに発揮し、しかも統合できるかによって違うのだろうと思います。
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