《基準型学習会受講生の感想》

 

「基準型学習会で得たもの」

─  HN:真紅(男性)─

私は今まで、毎月行われる集談会へ参加し、そこで悩みを話していれば症状を何とかできるだろうという考えでいました。一方で、このまま不十分な理解で良いのだろうか、という不安も心のどこかにあり、それを打開したくて参加を決意しました。

実際に基準型学習会へ参加し、数多くの気づきを得ることができました。

なかでも「行動の原則」のなかの「今できることは一つしかない」と「取り越し苦労には時間切れを宣言する」の二点は特に心を揺り動かされました。

全般性不安障害と疾病恐怖がキッカケで発見会に入会した私ですが、以前は予期不安が起こるたびに仕事を途中で投げ出し、上司や同僚にずいぶんと迷惑をかけてしまいました。

不安という感情が湧き起こってしまうのは、自然現象の一つなので仕方ないことだけれど、問題はその後の行動です。

湧き起こった不安の内容は、本当に今すぐ必要なことなのか? それとも単なる妄想に過ぎないのか?

最初は試行錯誤しながらでしたが、少しずつ優先順位の判断や、不安に対する区切り方ができるようになったのが、私の中では一番の収穫だったと思います。

おかげさまで現在では、まったく会社業務に支障をきたすことはなくなり、周囲からもその変化を驚かれています。

基準型学習会がスタートした頃は、真正面に症状と向き合っていて疲労困憊で、終了後は逃げるように会場から帰宅していました。後半になると、他の受講生仲間とも次第に打ち解け、非常に充実した時間を過ごすことができました。

今後は、基準型学習会で学んだ内容を、日常生活だけに限らず、これから森田理論を学習されるかたがたにも微力ながら伝えていけたら良いなと考えています。

最後に講師や世話人のかたがた、一緒に学んだ同期の受講生の皆さん本当に有難うございました。

 

 

「基準型学習会の感想」

─  HN:やまりん(女性)─

私は今回は、世話人として参加させていただきましたが、前年の受講生としての参加と、二年続けて学習できたことは復習にもなり、とても有り難いことでした。

受講生として参加していた時は、気分も不安定でした。マイナスなことへの感情移入が激しくてつらいという症状があり、皆さんのお話が重く、苦しくなったり、耳鳴りや頭痛もしたりしました。今回、世話人を引き受けて、お話をちゃんと聴けるだろうか、その上お世話などできるのだろうかと強い不安がありました。

基準型学習会では「森田理論学習の要点」にそって単元講師の方がていねいにお話をしてくださいました。毎回引き込まれ、はじまってみると世話人というより、もう一度受講生の気持ちで集中して聴けました。講師のかたがたのアドバイスに、再び納得したこと、新しい気づきもありました。

二度目でもとても新鮮に感じ、頭では理解したつもりでも、まだまだ解っていなかったところもたくさんあるものだと思いました。多分何度も繰り返し学習することによって、心と体に染み込むのだと思います。

今回は一度目の学習会の成果もあり、心の状態も良くなって来たので、少し余裕を持って受講生のお話を聴くことができたせいか、感情移入はありましたが、それによる耳鳴りや頭痛はありませんでした。

症状の違いはあるにせよ、根本は同じ。苦しい気持ちは良く解り、皆一緒なんだと、受講生の皆さんにとても親近感を覚えました。普段の生活のなかでも、気分が落ち込んだりした時には、皆さんもいろいろな気持ちを抱えて頑張っているのかなぁと思い出し、心強くなれました。

心を割って話せる仲間ができただけでも、学習会に参加した意義が充分にあります。この出会いをとても嬉しく思っています。

 

 

「基準型学習会で得たもの」

─  HN:ゆり(女性)─

■基準型学習会に参加して

この六月に修了した基準型学習会に参加し、私なりに発見できたものを書いてみました。

まず森田理論を勉強して、心の自然の流れを自分で止めていたこと、強い性格にならなければ社会で生きづらいのではないかと、自己改造しようとしていたのです。私には強迫観念と行為があります。それにとらわれていると気づいたことで、今は悩まなくなりました。

学習会で「神経質の性格特徴」を学ぶと、どれも私のことのようでした。自己内省が強く自分の気持ちに目が向きやすい、取り越し苦労が多い、完璧に行動したいという完全欲などです。

そこには裏表があり、自己内省のおかげで自己を振り返り、向上する、執着性のおかげで粘り強く努力する。今は「この性格のおかげ」と思え、自己否定も少なくなりました。それを学習会の三カ月のなかで体験できました。

 

■ある日の出来事からの気づき

母と二人で銭湯に行ったときのことです。シャンプーを流していたら、シャワーを隣の人にかけてしまいました。その人は驚いてこちらを見ました。すぐに謝り、お風呂から出る際にも、もう一度謝ると「大丈夫。気にしないで」と言ってくれました。

ホッとすると同時に、心がモヤモヤし、不安になったのです。そして「ハッ」と気がつきました。その出来事が済んだはずなのに、こんな小さなことにこだわっている自分が嫌で、その嫌な自分に対して傷ついていたのです。「これが自己改造しようしていたことか!」と気がついた瞬間に、やっとしっくりくる感覚が得られました。先ほどの出来事はすっかり流れていました。

この経験をとおして、日ごろからどれだけ「こんな私」であってはダメだと思っていたかを知り、「私って傷つきやすいな」と認めてあげると心が流れるのがわかるようになりました。感受性が豊かで傷つきやすいままでよいのだとわかると、強くならなければという葛藤が心に起きず、日常生活を楽に過ごせるようにもなったのです。

感情は良いも悪いも包み隠さずに持つことで本当の自分は何が好きか嫌いか自然と選別されていきます。今まで自分の内ばかりに目が向いていたものが少しずつではありますが周りにも目をやれるようになって来ました。

 

■発見したこと、そしてこれから

どんなに森田理論を勉強していても、日々の中で感情が流れる体験や自分からの気づきがないと、この感覚を知ることはなかったと思います。最初は体験とはなにかと、しっくりこなかった部分がありました。しかし徐々に、今まで間違った努力をしていた自分も、性格のプラス面マイナス面を含めて、愛おしいと思うことができてきました。

自立したという感覚でした。学習会では皆さんのお話を聞き、平等観も生まれました。

とらわれから先延ばししていたダンススクール入学も果たしました。時には不安と欲求の考えを思い浮かべながらダンスを習っています。ストレッチやステップの練習に専念していると自然ととらわれも小さくなっています。

現実的な理想に向け、努力していく過程が幸せの一つなのだと感じます。傷つきやすさを受け入れたことが私を本当の意味で強くしてくれました。これからは自分を大切にして、現実的でない悩みに振り回されるのが減りそうです。やっと本当の自分の足で歩き出しました。これからも森田を大切にしていきたいです。

講師、世話人のかたがた、一緒に学んだ皆さん、ありがとうございました。

被害妄想ではなく現実を生きること。自分を受け入れられたのは一生の財産です。